2012年6月11日月曜日

国土地理院基盤地図情報をQGISで使う

国土地理院の基盤地図情報をQGISで使う方法です。

1.国土地理院から必要な基盤地図情報をダウンロードします。



今回は、基盤地図情報縮尺レベル2500(JPGIS形式)の大阪市北区でやってみます。
(ダウンロードにはユーザ登録が必要です。また、地域によってデータが整備されていない場合があります。)

必要データを選択後、ダウンロードして解凍すると、次のようなxml形式のデータが作成されます。(選択したデータの種類や市町村によって、データの数は異なります。)




2.国土地理院の基盤地図情報閲覧コンバートソフトを利用してxmlファイルをshape形式に変換します。

(リンク)Windows版のみです。
基盤地図情報閲覧コンバートソフト (7.8MB zipファイル)

ファイルメニューから新規プロジェクト作成を選択すると、「新規プロジェクト作成」ウィンドウが開きます。
「追加」から、先程ダウンロードしたデータを選択し、「OK」をクリックします。(変換だけなら、プロジェクトのタイトルは、デフォルトのままで結構です。)


しばらく待つと、データが読みこまれます。(データサイズによっては、かなりの時間がかかります。)














「コンバート」メニューから「シェープファイルへ出力」を選択します。
ダイアログで変換したい要素にチェックを入れ、出力先フォルダを選択します。


建築計画や、さほど大きくない都市計画レベルなら直角座標系に変換しておくほうが何かと便利です。(「直角座標系に変換して出力」チェックボックスをチェック)
今回は大阪市ですので、6系を選択します。
使うデータの座標系がわからない場合は、リンク先を参照してください。

(リンク)
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/patchjgd/download/Help/jpc/jpc.htm

建築物や道路縁などを扱うと、非常にデータサイズが大きくなります。
QGIS上でデータをトリミングするのは手間がかかるので、「(おおむね)現在表示されている要素のみを出力」にしておきたいところですが、後から拡大するのもやはり面倒なので、余裕を見て範囲を決めておくほうが良いでしょう。

「OK」で、shape形式への変換が始まります。
成功すると次のように表示されます。




3.QGISに取り込む

2.の変換によって、以下のようにshape形式のファイルが生成されます。
なお、一つの要素ごとにshp/dbf/shx/prjの4つのファイルが作られます。



QGISを起動し、「レイヤ」メニューから「ベクタレイヤの追加」を選び、生成したshapeファイルを選択します。

エンコーディングはshift-JISです。


ファイルタイプはESRI Shapefilesを選択してください。

次のようにデータが取り込まれます。(色、線の太さ等は変更しています。)


プロジェクトとして保存して完成です。

2012.6.11 0:23

国土地理院基盤地図情報の利用に際しては、測量法に基づく基本測量の測量成果の複製・使用承認申請が必要となる場合があります。詳細は下記申請フローをご確認ください。
http://www.gsi.go.jp/LAW/2930-flow.html

本サイトはリンクフリーですが、予告なく修正する場合がありますので、転載はご遠慮ください。

使用環境
iMac 27-inch, Mid 2011,2.7 GHz Intel Core i5,Mac OS X Lion 10.7.4
VirtualBox VM Ver4.1.14 r77440 + Windows Vista Home Premium SP1
QGIS 1.7.4
基盤地図情報閲覧コンバートソフト Ver3.10

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